筋肉はカラダを動かすという働き以外にも、下記のようなたくさんの役割を果たしていることがわかっています。中でも注目は健康と美容に大きく関わる「ホルモン様物質(マイオカイン)を分泌する」役割です。
骨格筋から分泌されるホルモン様物質の総称です。血液にのって全身をめぐり、カラダの健康(ホメオスタシス)を調整する役割を果たしています。百種類以上あることが知られているマイオカインは、ほかにも脂肪分解や神経の活性化、免疫力アップなどさまざまな効果が期待されている物質。「美肌作用」もそのひとつです。マイオカインの一種である「マイオネクチン」は、筋肉から血流にのって皮膚に運ばれ、シミのもとを抑制することが報告されています。
筋肉量が少ない人ほど寿命が短くなるというデータもあるなど、健康なカラダを維持するために重要な役割を果たしていることがわかっている筋肉。しかし、加齢によって筋肉量はどんどん減少してしまいます。特に50代以降は減少が顕著で、放っておくとカラダの基礎代謝が低下し、肥満やメタボリックシンドロームなどの原因になるほか、ロコモティブシンドロームやサルコペニアになってしまう可能性も出てきます。進行すると介護が必要となったり、寝たきりになってしまい、認知症を発症するリスクも。できるだけ筋肉量を減らさない努力をすることが、健康を保つためには必須だといえます。
運動器*の障害により、移動機能の低下をきたし、進行すると介護が必要なリスクが高くなる状態のことです。* 骨、関節、神経を含めた、カラダを動かすために必要な器官のこと。
加齢に伴って筋肉量が減少する状態。筋肉量の低下とともに筋力または歩行速度の低下を伴う病状として認識されるようになってきています。
「筋肉量は減らしたくない!」「でも運動するのはイヤ!」
EMS(=電気的筋肉刺激)は〔Electric Muscle Stimulation〕の略で、電流を流し、直接的に筋肉を刺激しておこなう運動のことです。実は一般的な運動の場合、大脳が電気信号によって筋肉を動かすように指令を出すため、筋肉だけでなく脳まで疲労することがわかっています。それが、運動を続けられない人が多い原因のひとつでもあります。EMSは脳を介することなく、直接筋肉に働きかけるため、効率的に、そして誰もが継続しておこなうことができる運動です。
今市場ではたくさんのEMS製品が販売され、エステサロンなどでも体験することができますが、それぞれ効果や体感が違うということをご存じでしょうか?EMSは周波数によって作用が異なり、働きかける筋肉の層や感じる痛みなども違ってきます。
また、一般的な1種類の単調な電流だと慣れが生じてしまうなどの課題もあります。
筋肉を動かす力は大きいですが、皮膚の電気抵抗が大きく、アウターマッスル(表層筋)までしか届かず痛みを伴います。
インナーマッスル(深層筋)まで届きますが、筋肉を動かす力が小さいです。
皮膚にやさしく、カラダの深層に入り込む多種の細いパルス(高周波)を組み合わせて「群周波*」を作成し、
体内で筋収縮を起こす多種多様な広いパルス群(低周波)をつくり出すことで、
効率の良い筋肉運動をおこなう電流の波のことです。
* 群周波とは…細いパルス(高周波)を組み合わせることで広いパルス群(低周波)を構成する電流の波のこと。
「群周波*」を用いたエモーショナルパルスは、ひとつのパルスでみれば高周波、広い周期でみれば低周波となり、アウターマッスルからインナーマッスルまで効率良く運動させることを可能にします。